2009年7月4日土曜日

8.資金計画に無理はないか?

< 開業なぜなに問答  1-8 >

 ヤマ「話は少し戻りますが・・・」

 京子「はい、はい、どうぞ!」

 ヤマ「資金計画のことですがやはり50%は自己資金が望ましい」

 京子「えっ、そんなに多くですか!」

 ヤマ「そう。本当は自己資金100%が理想ですが、現実にはそうは行かない。しかし、金融機関からの融資でやっとかつかつと言うのでは非常に危険」

 京子「そうなんですか? でも、現金商売だし・・・」

 ヤマ「そうですね。そこもひとつの落とし穴ですね。資金計画を拝見すると融資がないと成り立たないものや、立ち上げ早々から過大な売上を見込んでいるものが少なくないですね」

 京子「・・・」

 ヤマ「そもそも融資は申し込んでから実際に融資を受けられるまでかなりのタイムラグがある。その間どうするのでしょうかとお聞きすると、えっそうなんですかと」

 京子「言われてみれば・・・」

 ヤマ「それに借りたものは返さなければならない」

 京子「それはそうですね」

 ヤマ「Dさんの場合、自分の生活費を殆ど見込んでいない。霞を食って生きていくつもりでしょうか? 運転資金は最低3ヶ月分必要と思いますよ。それを何とか目処を付けてから立ち上げるそれだけの辛抱と周到さが絶対必要ですね。創業計画書(PDF=98KB)は必ず作成しましょう」

 京子「成る程ね」

 ヤマ「それと当然ですが、飲食店の許可(保健所)は必ず取っておいてくださいね」